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校長室だより
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練馬区立立野小学校の校長です。校長から見た立野小学校での日々のできごとや感じたことを綴ってみました。
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朝会講話の心得

2008/10/06 15:26
 今朝は雨天のため、体育館で朝会を行いました。朝会は私にとって全校児童対象に授業ができる唯一の場でもあります。朝会講話に備えて、私は毎回スピーチ原稿を作成して臨むようにしています。原稿作成にあたって最も心がけていることは、話を短く(できれば3分以内)終わらせることです。3分で終わらせるためには、原稿を1200字(原稿用紙3枚)以内に収めなければなりません。最初に自分の言いたいことをそのまま原稿にします。すると大抵6枚以上になります。次に、文章を削る作業に入ります。しかし、自分が言いたい要旨だけに絞っていくと抽象的な表現になり、説得力がなくなります。そこで、具体例をできるだけ簡潔にまとめ、要旨に付加していきます。この復活作業が最も難しく、時間のかかるところなのです。また、聞く側の立場に配慮して、タイトルや話の枕詞も毎回工夫します。 さて、今日の話のタイトルは「かきくけこ勉強法」でした。その概要は以下の通りです。
 今週は土曜日に授業参観があるので1日長く、6日間勉強します。さて、学校は勉強するところですが、みなさんの中で勉強するのが楽しい、大好きという人はどれくらいいますか?(全校児童の1割程度が挙手) 思ったより少ないですね。では、これから校長先生が勉強が楽しくなる方法を教えてあげます。
 それは「かきくけこ勉強法」と言います。「かきくけこ」の「か」は、考えることです。何を考えるかというと、不思議だな、なぜだろうという疑問を持つことです。有名な発明王のエジソンは学校の先生を困らせるほど質問をたくさんしました。その疑問を何とか解決しようとする気持ちが数々の発明を生んだのです。みなさんも、疑問に思ったことは先生に質問してみてください。次の「き」は記録することです。眼で見たり耳で聞いただけでは勉強は頭に入りません。勉強したことをノートに書いて記録すると、忘れても思い出せます。作曲家のヨハンシュトラウスはいつも楽譜を持ち歩いていて、メロディが思い浮かんだらすぐに楽譜に書いたそうです。楽譜に残すことでいつでも思い出すことができます。記録と言えば、日記も便利です。例えば、去年の今日、10月6日にどんなことがあったかみなさんは思い出せますか?。私は日記やブログを続けているので、それを見ればすぐに思い出せます。次の「く」は工夫することです。6年生の社会科では歴史の勉強をします。私は今でも、年表のいくつかを覚えています。例えば、奈良の都ができたのは710年です。どうして覚えたかというと、710に語呂を合わせて「なんと(710)立派な平城京」と覚えたのです。京都の平安京に都を移したのは794年で、「なくよ(794)うぐいす平安京」と覚えました。このように語呂を合わせると簡単でいつまでも覚えていられます。また、私は百人一首でもすぐに取れる札が7枚あります。1枚札と言って、「むすめふさほせ」で始まる札は1枚しかなく、最初の一声で下の句の札を取ることができます。例えば、「む」は「村雨の露もまだ干ぬ槙の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ」と言う歌ですが、読み手が「む」と言った瞬間、「霧立ちのぼる秋の夕暮れ」という札を取るのです。ですから、私はいつもこの7枚の位置を最初に覚えるようにしているのです。次の「け」は計画することです。今日、家に帰ったら何時に宿題をして、調べ物をするか朝のうちに計画しておくと、宿題を忘れることもないし、忘れ物をすることもありませんね。最後の「こ」は行動することです。いくら計画をしっかり立てても実行しなければ意味がありません。ですから、計画したことは必ず実行するようにしましょう。ここで大切なことは、人のせいにしないで、全部自分で責任を持つということです。例えば、お母さんにお手伝いを頼まれたから宿題ができなかったとお母さんのせいにするのではなく、全部自分が責任で取ることで人に頼ることがなくなります。以上のことを頭に入れて実行すれば、きっと勉強が楽しく好きになりますよ。
 今朝実際に体育館で児童に話した内容は、この話の事例を更に詳しく話したり追加したりしたので、時間は3分をオーバーしてしまいました。今振り返ってみると、やはり言わない方がよかったと後悔しています。今日の教訓は原稿にないことは決して話してはいけないということです。思い付きで付け加えると効果が上がるよりむしろ逆効果になるということを今日改めて実感しました。
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学校応援団設立に向けて

2008/10/03 21:37
 立野小学校では、練馬区が平成22年度全面実施に向けて取り組んでいる学校応援団を来年1月末からスタートさせる予定でいます。そのために、8月下旬から毎月準備会を開き実施に向けて取り組んでいます。学校応援団というのは、子ども達の放課後の居場所を提供するもので、立野小の場合、視聴覚室、図書室、校庭を活動場所にする予定です。学童クラブと違うのは対象児童が全学年であることと、実施日が学校の授業がある日に限定されることです。また、活動中は指導員ではなく、監視員という形でスタッフが子ども達を見守ります。ですから、放課後どこで何をするかは全て児童が自分で決めることになります。その他、管理責任は全て保護者に置いているため、事故や器物損壊の場合に備えて保険(年間500円)に加入することが条件です。また、事前に登録申請し、保険料を納めた児童のみ参加できるのが校庭開放や遊びの会と異なるところです。
 現在の進行状況は、応援団の理事会および事務局の組織がほぼできあがり、設立総会に向けて準備をしているところです。今後の予定としては、12月に設立総会を開き、直後に参加児童と監視スタッフの募集をします。そして、来年の1月下旬から毎週水曜日午後を活動日として試行する予定です。詳しい内容についてはプリントで配布するとともに、12月の学校だよりに掲載します。
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衣替え

2008/10/02 20:43
 10月になると出勤風景が様変わりします。サラリーマンはワイシャツから背広姿になり、高校生は男女とも夏服から冬服に替わります。私も今日から背広を着て出勤しました。校門でいつものように子ども達を迎えていると、
「校長先生が洋服着ている!。」
と素早く服装の変化を見抜いた子がいました。しかし、背広の下はまだ半袖のワイシャツを着用しています。午前中は区役所で合同校長会がありました。区内の校長、園長108人が入った多目的会議室は蒸し暑く、私はすぐに上着を脱いで半袖姿になりました。今日の通達内容で重要なことは、来年度から夏休みが1週間短くなるということでした。学習指導要領の移行措置に伴い、年間35時間の授業増加に対応するための措置です。代案として毎週1時間増やす方法もありましたが、4年生以上は6時間授業を週3回も設定しなければならなくなり、子供にとっても教員にとっても窮屈になるということでこの案が採択されたのです。従って、夏休み1週間短縮と2学期制実施に伴う授業増加で35時間程度生み出すことができるので、週時程は変えずに済む計算になります。しかし、実際の週時程は来年のカレンダーと学校行事や各教科毎の年間指導時数を照らし合わせてみて決めることになります。
 ところで、出張の帰りに学校の近くを歩いていると何と法師ゼミの鳴き声が聞こえてきたのです。元々、法師ゼミは8月の終わりから9月初めまで見られますが、10月にこのセミの鳴き声を聞いたのは初めてです。私には、
「つくづく惜し、つくづく惜し」
と聞こえて来ました。過ぎ去った夏を惜しむように哀愁を帯びた鳴き声に一抹のもの悲しさを感じました。
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金木犀

2008/09/30 17:02
 先週の終わりから最高気温が20度を下回り、今日も肌寒さを感じるほどになりました。しかし、植物は適確に季節の変化を感知しているようです。今朝私が家を出たとたん、金木犀独特の甘い香りが漂ってきました。金木犀は彼岸花のように眼に鮮やかな姿を見せることはありませんが、その香りは強烈です。そして、金木犀が香ると10月になったんだなあと毎年感じるのです。立野小にも何本かの金木犀が植えられていて、登校する子ども達を余り香りで包んでくれます。そして、一日のうちで最も芳香を放つのは夕方で、自宅に帰る頃にも辺り一面に香りを漂わせます。これから1,2週間は毎日出勤が楽しみになりそうです。
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天気に感謝−運動会−

2008/09/27 20:52
 今日は立野小の運動会がありました。昨年は私の31年の教職経験でも初めて2度も雨天で延期になったため、今年はとにかく1回で終えることだけを祈っていました。幸い、風は強かったものの秋らしい晴天に恵まれ、大勢の観客に見守られながら大成功のうちに無事終えることができました。
 運動会の実施の可否は毎年朝6時半の段階で私と副校長、体育主任で決定するのですが、今年は協議することもなく即実施に決定しました。開門は7時半ですが、今年も1時間前から既に何人か門の前に並んでいました。開門と同時に保護者席の前の部分は殆ど埋まってしまいました。
 開会式は9時の入場行進から始まりました。午前の部はプログラム通り順調に進み、昨年できなかったPTA競技の綱引きも保護者のみなさんが大勢参加してくれて、大いに盛り上がりました。そして、昼食時間も丁度よい日差しの中でそれぞれの家族がお弁当を囲んで和気藹々と寛ぐ光景が見られました。また、今年から南校舎屋上も開放したのですが、芝生の部分がほぼ埋まるくらいの家族で賑わっていました。
 午後の部は応援合戦と大玉送りから始まりました。午後の応援では「赤勝ったコール、白勝ったコール」が加わり、応援団長が考えたフレーズを発表しました。続いて、大玉送りは練習した時の結果と同様、白が勝ちました。そして、午後の部の花形は5,6年生による組体操です。一人演技から始まって、2人組,3人組と人数が増えていき、男女2基のタワーが最大の見所です。今年も見事に成功しました。また、私が楽しみにしていたのはBGMで、毎年ヒット曲が流れるのですが、一番のお気に入りは「いとしのエリー」でした。私の娘が生まれた昭和54年のヒット曲で、娘の名前もこの曲のタイトルから「絵里」と名付けた記念すべき思い出の曲です。この年はインベーダーゲームが流行した年でもあり、私にとっての昭和54年は「いとしのエリー」とインベーダーゲームの画面がしっかり脳裏に焼き付いています。
画像

 そして、最終種目の選抜リレーでは男子の第一走者がコースアウトしたため、再レースになるというハプニングがありましたが、無事全種目を終えることができました。閉会式の得点発表では、1の位と百の位が同じで、十の位が10点差というきわどい判定で今年は白組が優勝しました。そして、閉会式後の後片付けでは5,6年生が疲れも見せず献身的に働き、保護者の皆さんの手伝いもあって今年も短時間で終えることができました。
 こうして運動会を終えて思うことは、児童のがんばりと職員の指導、保護者の皆さんの力添えがあってこそ成功を収めたのだということです。校長としては、すべての皆さんに感謝申し上げたい気持ちでいっぱいです。
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人事を尽くして天命を待つ

2008/09/26 21:59
 今日は授業が午前中で終わり、午後は5,6年の児童と職員で運動会の前日準備をしました。最初に職員でテントの組み立てをしました。それと並行して、児童は校庭の遊具にテープを巻いて使用禁止にしたり、トラックの周りにロープを張るための杭を打つ手伝いをしました。テントが張り終わると、テーブルや椅子を運んで並べました。準備の様子を見ていて毎年感じるのは、子ども達が実にきびきびとよく働くことです。今年も全員による校庭の石拾いから始まって、係ごとに仕事が分担されて進行して行きましたが、見ていて本当に頼もしく感じました。ですから、今年も予定していた時間より早く終わり、校庭はすっかり運動会の装いが整いました。後は、明日装飾旗を飾れば万全です。天気も良さそうなので、今年は1回でできそうです。
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学校と学校評議員との集い

2008/09/25 21:57
 今日は1校時に最後の全体練習がありました。校庭南側の桜の木に毛虫が発生したため、その対策として急遽昨日児童席を西側に移動しました。そこで、入場行進も児童席から直接入場するのではなく、東側に移動して整列し直してから入場することになりました。その後、午後の部の応援練習と大玉送りの練習をしました。今年は行進や移動の動きがきびきびとしていて、一回で練習を終えることができました。
 さて、今日の午後6時から練馬公民館で「学校と学校評議員との集い」がありました。この集いは、学校教育法や施行規則の改正に伴い、学校関係者評価が義務づけられたことについて学校と評議員相互に共通理解を図るために開かれたものです。立野小では、これまで職員による自己評価と保護者によるアンケート形式の評価だけを行い、保護者アンケートのみ公開していました。しかし、法改正によって今年からは職員による自己評価も公開を義務づけられると共に、その結果を保護者の評価と併せて学校関係者(学校評議員を主とする評価組織)に評価してもらうという手法をとることになったのです。
 なぜこのような評価方法が導入されたかというと、究極の目的は児童により質の高い教育を提供するためなのです。これまでの自己評価や保護者による評価で見落とされがちな部分を、学校関係者による客観的な視点からの評価で補おうというのがねらいです。そのためには、これまで以上に学校に足を運び、学校の教育活動を観察する必要があります。挨拶を例にとってみると、職員や保護者の視点では挨拶がよくできていると評価されたとしても、評議員が一般の来客に対して挨拶ができていなかったと評価した場合、自発的に挨拶する態度が身についているとは言えないことになります。また、授業態度においても、低学年の児童は保護者が参観していると活発に発言する傾向にあります。しかし、それだけを見て、進んで学ぶ態度が身についたと判断するのは危険です。逆に、高学年の授業では発言はそれほど活発ではありません。だから、高学年の児童の学習意欲は低いと判断するのも疑問があります。発言はしなくても熱心に授業を聞いてしっかり考えている子は学習意欲は高いと言えます。つまり、学習意欲は発言だけでは判断(評価)できないということなのです。
 このように、児童の学力や生活態度を客観的に評価することは、指導のプロである教員にとっても大変難しいことです。これまで、学力を評価するのに最も便利な手段としてテストが用いられてきました。文部科学省が行っている全国学力調査もテスト形式です。ただ、通常のテストと違うのは、B問題(活用力をみる問題)に見られるように、単に答えを出すのではなく、その答えに至った根拠や過程を文で表すことが求められていることです。
 これまでの算数のテストでは、式と答えが合っていれば正解でした。しかし、厳密に言えばその方法では思考力を評価できません。与えられた数値とキーワード(合わせていくつ。何倍ですか。いくつ分。等)を使って式を立て、計算すれば答えが合うという場合も考えられます。事実、算数テストの文章題は殆どそれだけで解けます。しかし、自分の出した答えの過程を言葉で説明させると、適当に式を立てた子は説明できません。このように、思考力や判断力という学力の重要な部分は言葉で書かせたり、口頭で説明させたりすることで評価できるのです。
 今年度実施する、職員による自己評価や保護者アンケートは今内容を検討中です。私の方針としては、立野小の教育目標「あたたかい心をもつ、すすんで学ぶ、つよい体をつくる」児童をどのようにして育てていくかという視点で、職員、保護者、そして学校関係者の皆さんで知恵を出し合っていきたいと考えています。
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